心不全とは
心不全ってどんな病気?
よく聞く「心不全」は、実は病気の名前ではなく、心臓のポンプ機能が低下して、全身の臓器が必要とする血液を十分に送り出せなくなった状態をいいます。この状態が進むと、いろいろな臓器が機能しなくなり、生命が危険にさらされます。
心不全の定義
「心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、 だんだん悪くなり、生命を縮める病気です。」
心不全の主な原因は?
心臓の働きが不十分だと、体のさまざまな臓器に負担がかかり、心不全の症状が現れます。その原因には、以下のような病気があります。
-
・虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)
心臓の筋肉や血管に異常が起こり、心臓の動きが部分的に悪くなります。
-
・心筋症・心筋炎
心臓の筋肉が病気になったり、ウイルス感染等によって炎症を起こしたりして、心臓の機能が低下します。
-
・心臓弁膜症
心臓の弁の働きが悪くなることで、血液を送り出す力が弱まります。
-
・不整脈
ポンプ機能のリズムに異常が起こり、心拍数が少なくなったり、多くなり過ぎたり、また心臓が規則的に動けなくなり、全身に必要な血液を送り出せなくなります。
患者さんは増えている?
近年、生活習慣の欧米化に伴う虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)の増加や高齢化による高血圧や弁膜症の増加などにより、心不全の患者さんが急増しています。